今年は、ことのほか厳しい寒さの冬となりました。
新年を迎えて当事務所としては初めての御挨拶となります。
新めて本年もよろしくお願い申し上げます。
ところで、私が住んでいる横浜市は、登り下りの坂が多く、最近は体力に応じて遠回りになっても、
なるべくゆるやかな坂道を通ることが多くなりました。
これまでの人生を振り返ると、若さにまかせて急な登り坂をかけ上がり、降り坂も、速度をゆるめずかけ降りるようなことが多く、
良く大きなトラブルもなく今日を迎えたものと、今更ながら安堵しています。
しかし一方で、考えてみると、そもそも自分は、これまで登り坂のてっぺんに立ったことがあったのだろうか、と考えてしまいます。
坂のてっぺんに流れる爽快な風を受けて、降りそそぐ陽差しに包まれ、時を止めて聞こえる、心地好い森羅万象の息づかいを聞きながら、しばしその場にとどまり、生かされている自分に気づき、心が洗われるようなことがあったのだろうかと。
僕は、これからも登り、降りの坂道を歩き続けますが、五木寛之の随筆に記載されていた言葉を借りて言えば
「下山は、新しい登山の道半ば」ということでしょうか。
これからは、てっぺんを目指して歩き続け、みずみずしい命を味わい尽くした上で、
ゆるやかに、そして、長くゆっくりと坂道を下って行くことにします。
代表弁護士 山田 宰