忘却の彼方に来るものは

晩秋でもなく、初冬でもない、得体知らずのカクテルを飲まされたような悪酔いのする気候が続いています。
世界中が、気候も含め、社会生活全体の歯車が狂い、秩序を失ったカオスの渦に巻き込まれています。
そんな中、本年9月にあ・うん法律事務所の開設以来、当事務所に所属していた前島良彦弁護士が亡くなりました。
彼は、私の大学時代の後輩であり、司法試験受験の苦労も含め、羅針盤を無視した青春時代の苦楽を共にした仲間でした。
青春の想い出が、ひとつ、ひとつ、ちぎり取られていくような寂しさを感じています。
一昔前、いや大昔の話になりますが...、当時一世を風靡したラジオドラマ「君の名は」のナレーションで、
「忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」というフレーズがありました。
忘却を彼方にできる、新しい想い出を作る力は、この悲しみの後に必ずくると信じています。
往く年を一歩、一歩踏みしめながら、皆様の御健康を心からお祈り致します。

代表弁護士 山田宰

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